(株)桐田商会 中能七海さん
第60会技能五輪で銅賞獲得
今年11月に幕張メッセで開かれた「第60回技能五輪全国大会」において、給水・給湯管や排水管など水廻り設備の配管(職種)の部で銅賞を獲得したのは中能七海さん(桐田商会)。
出場は高校生(広島市立広島工業高校)の時からで、入社した年(2020年)と今年で3度目。この大会は与えられた課題についてタイムや出来栄えなど総合的な技能を評価するもので、次代を担う若者たちの夢の舞台。そこで、どうして配管の仕事に就いたのか、その魅力や今後の目標を聞いた。
まずは配管の道を進んだ理由など教えてください
私が選んだ高校の学科には環境設備科があり、この中で主に配管や大気中のことを学び、モノを作る楽しさを知りました。そこで、『学科に通じる会社にいきたい』と先生に相談したところ、桐田商会を紹介してもらい入社しました。以前、同会社勤務の村岡さん(第22回技能グランプリ銀賞)が高校での指導に来られたのも何かの縁でしょうか。
入社は2年前ですが、その時の感想、特別に印象深い点などについて
本当に女性が少ないと思いました。1現場で大体2・3人くらいしかいませんが、最近では女性用のトイレも増えており特に困ったことはありません。現在、新築の現場に入っていますが、入社当初、学校の耐震改修の現場で強く感じたことは、これまで仕上がった後の部分しか見れなかったものが一から段々に変わっていく途中の過程を見ることができて非常に光栄だと思いました。
そのほか印象に残っている点はありませんか
私の父が防水関係の仕事をしていて、一度、同じ現場に居合わせたことがあります。でも、会って会話することはなかったです。それと、会社には私をこういった大会へ出場する機会を与えてくれ、指導や教育など全面的な後押しに感謝しています。
最後に今後の目標や業界への要望などについて
表彰台に上がるのが目標でしたので、本当に実現できて良かったです。五輪への出場は年齢制限を考えると、23歳までの残り2年となります。また、配管資格2級を取得していますが、これから1級に挑んで取得すると出場ができなくなります。今は熟慮中です。業界については、皆、仕事の内容を知らないから(3Kの先入観で)入りづらいのかなと思います。建物・設備は将来にわたり壊れない限り残りますし、その中身が分かれば、こういう仕事をやってみたいと思うはずです。
プロフィール
好きな言葉は研修施設にある「僕らしく」(自分なりの作品を創る)
趣味は「映画鑑賞」
広島市南区出身
2001年9月9日生まれ
2022/12/15