建設業界若者インタビュー建設業界で働く若者たちに熱い思いを語っていただきました!

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国立大学法人 山口大学施設環境部 施設企画課 環境保全係 福永美咲さん

山口大学に転職して3年目に入った福永さん。大学では施設に関する電気設備と環境保全業務に携わっている。その福永さんに建設業に入るきっかけや今後の取り組みなどを聞いた。

業界に入るきっかけは…

県内の工業高校を卒業して、約5年間民間企業に勤めていましたが、自分が学んできた電気や情報関係の知識、第二種電気工事士、乙種第4類危険物取扱者などの資格が活かせる仕事がしたいと、技術職を中心に就職先を探し求めたところ大学に入職できました。学生や先生をはじめとする様々な方とのつながりがある中で仕事ができるということにも魅力を感じました。

新人ということでハンディなどを感じましたか…

特にハンディとかいうものは感じませんでしたが、知識や経験不足からくる悩みや専門用語などを理解するのに時間もかかり苦労しました。上司や先輩に教えてもらいながら日々自分の成長につなげています。

現在の業務は…

環境保全と電気設備関係の2つの業務に携わっています。環境保全は省エネの推進、実験排水管理、安全衛生に関する作業環境測定業務など、学内の省エネに配慮し、環境にやさしく、人にも快適な空間が提供できるように、チームの一員として環境づくりにも挑戦しています。

電気設備関係では大学の教育研究のハード面を支える建物の新築・改築工事に関する設計・積算、監督業務を行っています。

業務を通じて感動したこと、辛かったことは…

感動したことは、宇部市にある工学部の情報基盤センター改修電気設備工事で、初めて監督業務をしたことです。自分が携わった工事が徐々に形になっていくおもしろさや無事完成した時の達成感、それと完成した建物が学生や先生など様々な方に利用していただける喜びを感じました。

辛かったことは、いろいろな施設の整備を進めていく中で、材料価格の高騰などで工事コストも上昇し、コストを抑えるために工法や材料の変更を行う必要性が出てきていることです。利用者のニーズにこたえるためにも、今後も様々な方法を模索していきたいと感じています。

女性の活躍の場が拡がる良い方法は…

当たり前ですが、仕事と私生活が両立できるような環境を作ることが大事だと思います。特に、女性は出産や育児で両立ができなくなり退職を余儀なくされることが多いように感じます。男性の育児休暇もありますが、取得率が低いと言われています。出産・育児を夫婦で協力しやすくなる取り組みと「幸福感」や「大変さ」を理解してもらえる体制が社会全体として必要だと思います。

今後の目標は…

経済状況や環境に対する意識が日々変化する中で、自分自身もその変化に対応できるように努めること。工事現場においても環境に配慮した機器の選定、工法などを学び、省エネの促進にも取り組んで、快適に教育や研究ができる環境を作っていきたいと思っています。

プロフィール

福永 美咲(ふくなが・みさき)

2016年3月地元の工業高校情報科学科卒業、同年4月山口市の民間会社に就職、21年2月山口大学に入職、施設環境部施設企画課に配属。モットーは「何とかなる」、趣味は旅行、漫画を読むこと。「コロナ禍で旅行はあまり行っていませんが、徐々に生活様式が日常に戻りつつあるので、少しずつ旅行などの楽しみを増やしていきたい」。
1998年3月26日生まれ。山口県出身。

2023/5/22