建設業界若者インタビュー建設業界で働く若者たちに熱い思いを語っていただきました!

  1. ホーム
  2. 建設業界若者インタビュー
  3. 鴻城土建工業(株)建築部 髙橋幸大さん
建設業の未来を支えるフレッシュMan

鴻城土建工業(株)建築部 髙橋幸大さん

「現場代理人として自分の現場を持ち、コミュニティ施設など多くの人が訪れる施設の施工に携わり、完成したら両親に自慢したい」と目標を語るのは、鴻城土建工業(山口市宝町、善生浩一社長)の髙橋幸大さん。現在入社2年目で、多世代交流・健康増進拠点施設となる(仮称)湯田温泉パーク新築工事の現場で施工管理などに携わっている。そこで、仕事内容や建設業界に入るきっかけなどを聞いた。

-建設業界に入るきっかけは

 幼い頃からものづくりが好きだった。工事現場で建物ができる姿を見て、地元で建築科のある萩商工高校に進学した。会社の社長だけではなく、上司や先輩も萩商工の出身者が多く在籍し、親近感があり進路担当の先生からも勧められて入社した。少数精鋭で社長や上司との距離感が近く、同窓生ということもあって高校時代の思い出など共通することが多い。わからないことがあっても相談しやすくて仕事も楽しい。

-仕事内容について

 朝礼や打ち合わせの司会、新規で入ってくる業者がいれば新規入場者教育を行っている。現場内を回って施工状況などをタブレットで撮影し、ごみや資材などが散らかっていたら片付けるなど、現場で働く人が作業しやすい環境を整えている。

-苦労したことは

 入社した頃は、現場で使う道具や作業内容がわからず苦労した。人によって道具の呼び方が違い、職人達から作業内容などの確認を求められるが何と答えてよいかわからなかった。製図の授業もあったが、施工図のことは習わないので図面を見てもどの部分なのか、どこから寸法を追えばよいのかもわからず大変だった。今ではだいぶ理解できるようになった。

-仕事の魅力は

 一番は達成感だと思う。完成時だけではなく、基礎や鉄骨建方など一つひとつの工程が終わった時など、作業ごとに達成感と無事終えた安堵感もある。現場では、基礎や鉄筋、大工など多くの職人達と作業することが多い。いろんな人と関わって話し合いながら仕事をするのは建設業ならではの魅力でもある。経験を重ね、できないことができるようになり、上手く、早く、段取りよくできるようになった時に自信が付く。

-入職者を増やすための提案は

 住民や小中学生に向けて、現場体験ができる催しがあればと思う。現場で仕事を体験する機会があれば建設業を身近に感じられると思う。中学生なら進路の参考になり、建築って面白そうだと思ってもらえれば建築系の学科を選ぶかも知れない。建設現場は仮囲いで中が見えないため、知って理解してもらうためにも開かれた現場にした方が良いと思う。

-今後の目標は

 今、二級建築士を目指して勉強をしている。また、高校在学中に二級建築施工管理技士の学科は合格したので、実務を積んで2次試験を受けたい。ゆくゆくは一級建築士と一級建築施工管理技士になりたい。

プロフィール

【たかはし・こうだい】
 2023年3月に萩商工高等学校電気・建築科建築コース卒業後、4月に鴻城土建工業に入社。好きな言葉は「ご安全に」。朝礼や打ち合わせの最後にこの言葉で締め、仕事モードへのスイッチとなり、今日も一日頑張ろうという気になる。04年9月30日生まれで、5人兄弟の長男。萩市出身。

中建日報2024/8/21