建設業界若者インタビュー

  1. ホーム
  2. 建設業界若者インタビュー
  3. 三和建設(株) 西本祥典さん
建設業の未来を支えるフレッシュMan

三和建設(株) 西本祥典さん

 「人と話をすることが好きなので、いろんな職人の方と会って、様々な話が聞けるこの仕事は楽しいです」と笑顔で話すのは、昨年4月に三和建設に入社した西本祥典氏。

 元々ものづくりが好きだった西本氏。母親は解体業に従事し、たまに現場が近いと様子を見に行っていた環境に加え、県内で7回ほど引っ越しを経験。「いろんな家を見ているうちに興味が湧いてきて、高校の進路を考える頃には、母とは逆に自分は建ててみようか-と、思うようになっていました」と、柳井商工高等学校の建築・電子科に進学し、建築コースを専攻した。

 高校では、誰とでも話ができる持ち前の気さくさと、人をまとめる能力を遺憾なく発揮。部活では少林寺拳法部で主将を務め、先生も現場監督向きだと太鼓判を押した。

 卒業後は就職を志望。先生からは「大手ゼネコンを志望するなら頑張って(同校への採用枠を)取ってくるぞ」と強い後押しを受けたという。「本当にありがたい話でしたが、地元就職を強く志望しました。ゼネコンは全国各地の現場を転々として、様々な現場を経験できる魅力がありますが、地元で腰を据えたい気持ちが強かった」と西本氏。学校からの勧めで同社を受け、入社が決まった。

 初めて立った現場について西本氏は、「現場監督の仕事のご経験がある先生から、いろいろと話を聞いて自分なりにイメージはできていたし、ギャップもあまりなかったです。ただ少しくらいは職人の方と一緒に施工するだろうと思っていたので、そこはちょっと戸惑いました。自分の手で施工する楽しさにも少しは惹かれますが、職人の方だとその工程の時しか現場に携われません。だけどこの仕事は、最初から最後まで現場にいて、多くの職人の方とも出会えます。人と話をすることが根っから好きなので、この仕事は本当に楽しいです」と笑う。

 現在は、3月末に完工する東ソー・エスジーエムの建設現場に従事。自身にとって2番目の現場で、初めて最初から最後まで携わった。「最後の日に建物をグルッと見て回りましたが、何とも言えない達成感が湧き上がって感慨深かったです。真っさらで何もない所から日に日にできあがる現場写真を完成まで撮り続けてきたので、感動もひとしおでした」と語る。

 「でも失敗も多くて、最近やった調整ミスは本当に痛恨でとても勉強になりました」と振り返る。「壁貼りと足場と電気の作業が同じ時間・箇所で被ってしまって、それぞれの職人の方からお叱りを受けました。前日に段取りも確認して大丈夫だと安心していましたが、いざフタを開けてみると、壁貼りと電気の工事が同時に作業を始めた所に、おそらく遅くなるだろうと思って開始時間に幅を持たせた足場の職人も早々に現場に入って、二進も三進も行かない状態になってしまいました。もう三職人の方から集中砲火を浴びて『仕事は段取り8割、本番2割』という言葉をしっかりこの身に刻みました」と苦笑い。

 次の現場は東ソーの臭素工場の建設。来月から6月着工に向けた事前工事から入る。「規模もかなり大きく前回の現場と構造体も異なるので、図面を受け取ったらしっかり勉強して頭に叩き込み、足を引っ張らないよう頑張ります」と意気込みを語った。

 資格に関しては、2級建築施工管理技士を受験。学科は合格済みで、後2年の実務経験を経て実地試験合格での取得を目指す。「まだまだ仕事は不安だらけですが、持ち前のコミュニケーション力を活かしていい緊張感の中で仕事を楽しみつつ、技術と知識を増やし、早く自分の現場が持てるようになりたいです」と目を輝かせた。

 2001年8月生まれ。柳井市出身。現在は下松市で母、姉2人の4人家族。趣味は広く浅く多彩。中でもスケートボードが好きで、冬はスノーボードに持ち替えて雪山に通う。好きな言葉は「涓滴岩を穿つ」。コツコツやる方が現実味を感じてやる気が出るという。

中建日報 2021/3/29