建設業界若者インタビュー

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宮本工業(株) 角屋里海さん

「建物が完成すれば達成感が一番味わえる職種」と仕事の魅力を語るのは宮本工業(宇部市大字船木、宮本ゆり子代表)の角屋里海さん。

 業界について「建物が完成すれば鉄筋はコンクリートの中にあり、見ることがなかったので馴染みは薄かった。街で工事現場があっても大工や足場を組む作業は見たことはあったが、鉄筋についてはピンと来ていなかった。就職して働いてみると、鉄筋工は建物の骨組みをつくる作業に関わり、建物ができ上がっていく過程が一番良くわかる仕事だと思う。これまでに宇部市の岬小学校の体育館や山口市の県立山口松風館高校の施工に携わった。岬小の体育館が完成した時に見学に行ったが、大きな現場の建物をつくったなと感激し、大変だったことも思い出した」と感想を述べた。

 角屋さんは現在、鉄筋工として学校や病院など規模の大きな現場で、建物の梁や柱、床部分の鉄筋を組む作業に従事し、「現場作業が多いが、たまに工場で現場で使う鉄筋の加工も行っている」と述べ、続けて「鉄筋は、運ぶ時に数本を束ねた状態にしている。重さは30kgくらいあり、仕事を始めた頃は持つだけでも大変だった。また、入社して初めての夏は現場での作業がきつかった。水分を多く取ったり空調服を着て凌いだ」と振り返り、「床や柱部分などの鉄筋結束をメインで行っている。梁筋を入れる時は先輩に手伝ってもらっている。足を引っ張らないよう、自分ができることは一生懸命に作業している。床部分の結束作業は、かがんだ状態なので腰が痛くなり長時間腰を曲げていると伸ばせなくなる。その作業が数時間続くと、初日で限界を迎えるがむしろ翌日は問題なく作業ができる」と仕事の苦労を語った。

 就職先に建設業界を選んだ理由はの問いに「2歳年上の姉が高校の建築科を出て建設会社に就職している。帰省した時、仕事の話を聞いて興味を持ち建設業で働いてみたいと思った。就職を考えた時、地元から離れて1人で暮らしたいが県外に出るのは不安だった。会社は、地元から遠くもなく近くもない丁度良い距離にある。商業科を出ているが、事務作業などは苦手で体を動かす仕事の方が向いており、現場作業があるこの仕事を選んだ」と動機について話した。

 働きやすさについては、「職場には年の離れた人も多いがとても話しやすい。仕事中は、作業に関するアドバイスをもらったりしているが、休憩中はプライベートな話で盛り上がるなど楽しく働きやすい。また、体調不良などで休む時も休みたいと言いやすい環境が整っている。また、建設業界はまだまだ完全週休2日ではなく、友達と遊ぶには休みは多い方が良いが、土曜日出勤は苦ではない。最初の頃は朝早く出勤する方が苦だった」と笑う。

 今後の目標は「図面を見ただけで全ての作業内容を把握するのが難しく、先輩の指示を聞いて動いているので、図面を見ただけで理解して作業できるよう勉強などを頑張りたい。また、今年度の鉄筋組立て作業技能検定実技試験にチャレンジする。そのために時間を見つけては練習をしている。標準時間の1時間20分以内で組み立てられるように、先輩たちからアドバイスをもらいながら練習しているが、最短で1時間25分かかっているので残り5分を頑張って縮めたい」と意気込みを見せる。

プロフィール

 2020年3月に長門高校商業科を卒業、同年4月に入社。趣味は、カラオケや散歩、音楽をよく聞く。お気に入りのアーティストは「マルシィ」。01年8月22日生まれ。

中建日報 2022/5/2