建設業界若者インタビュー建設業界で働く若者たちに熱い思いを語っていただきました!

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「地域の未来を支えるU・I・J ターン」

株式会社巽設計コンサルタント建築部 寺本有希さん

「スキルアップし地域に貢献」

画像:寺本 有希さん

ーUターンのきっかけは

 いつか山口県に戻って建築の仕事がしたいと思っていた。京都で1級建築士の資格を取得し、地元に貢献しながら、さらにスキルアップを考えていたところ巽設計さんを見つけ、応募したところ快く引き受けていただいた。その分プレッシャーを感じるが、自分自身にとっても励みになる。

ー新天地での意気込みは

 山口県に帰ってきて、いい意味、人との距離感が近く、人の温かみを感じることが多い。今はここでの業務を早く覚えるなど勉強することは山ほどあるので頑張りたい。

ー業界に入ったきっかけ

 ものづくりの仕事に興味があったこと、神社仏閣や公共建築を見るのが好きだった。高校3年の時、今後の進路についていろいろ考えたところ、歴史的建造物が暮らしの中にある京都で学びたいと思って、京都の建築関係専門学校を進学先に選んだ。

ー京都ではどんな業務をしていましたか

 最初に就職した設計事務所では新築住宅の作図業務だった。事務所に籠って図面を描くだけの業務にやりがいを感じられず大手住宅メーカーに転職。そこではリフォームの設計を担当した。自身で考えたプランの提案、実際に現場で出来上がっていく過程、お客様のリアクションを直接感じられる仕事がとても楽しく、やりがいを感じた。

ー印象に残っている業務は

 設計期間2,3カ月のものが多い中、2年程度かけて設計した戸建て住宅のリフォーム設計業務。古民家の特徴を活かしつつ、現在のライフスタイルに会わせた設計が特に印象に残っている。こだわりを持ったお客様で多い時には毎日メールでの変更や問い合わせがあり、大変ではあったが完成後は大変満足いただけたのが嬉しかった。また、社内コンペで全国の社員が応募した中で最優秀賞を受賞し、会社のHPや広告などにも掲載され苦労した甲斐があったと感じた。

ー目標、夢はありますか

 地域に貢献できる道の駅や福祉施設などの公共施設、まちづくりなど山口県の人たちに喜んでもらえる建物の設計に携わりたい。

ーこれからU・I・J ターンを希望する人にアドバイスとかありますか

 他府県にいると地元の情報がわからない。私は支援センターなどに相談したのでよかった。自治体や企業はもっと情報を発信してもらうと助かる。

【てらもと・ゆき】
 2008年3月地元の高校卒業、同年4月京都の建築関係専門学校に入学。そこで4年間学んだ後、京都の設計事務所に就職。その後、さらなるキャリアアップを図るため、大手住宅メーカーに転職。学生時代を含め16年間京都で過ごす。2024年9月帰県、巽設計コンサルタント(光市、光井謙二社長)に就職、建築部に配属。好きな言葉は「努力は裏切らない」。趣味は「散歩」。1990年1月生まれ。宇部市出身。

中建日報 2024/11/20