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協和建設工業株式会社 建築事業部 垣内ひなたさん

「垣内に任せたら安心と言ってもらえ、信頼される現場代理人になりたい」と話すのは、協和建設工業(萩市大字椿、田村伊正社長)の垣内ひなたさん。入社8年目で、現在は萩市役所分庁舎整備建築工事の現場で施工管理などに携わっている。そこで、仕事の魅力や建設業界に入るきっかけなどを聞いた。

画像:垣内ひなた

建設業界に入るきっかけは。

 子供の頃から住宅に興味があり、両親と住宅展示場を訪れていた。また、リフォームするテレビ番組も好きでよく見ていた。建築の仕事は楽しそうだなと思い、高校は建築科のある萩商工を選んだ。

現在の仕事は。

 協力会社から提出されるKY活動表などをファイリングし、施工図を描いたり建設機械などの配置を考えたり、当日の作業内容をまとめた作業計画書も作成している。現場に出て、墨出しや打ち出し、図面だけではわかりづらい細かい所の収まりなどを作業する職人さんたちに伝えている。また、工事写真の撮影、配置や寸法などが図面と合っているかなどのチェックもある。

建設業に入ってどう感じましたか。

 いざ仕事をしてみると、体力的にも精神的にも大変だった。現在、鉄骨の建て方が終わり屋根工事が始まった。この時期、屋根の上での作業は直射日光と照り返しで頭から足まで暑く大変。学生時代にテニスをしていたため、階段や足場の上り下りなどは苦痛ではないが、重たい荷物を運ぶ時は一度で持てないので悔しい気持ちにもなる。現場の人はみんな優しく、協力してくれるので楽しく仕事ができている。
 この現場では女性の職人が2人いたが、圧倒的に女性は少ないので増えたら良いなと思っている。会社の方針で、各現場に女性専用の仮設トイレがあるので働きにくいと思うことはない。

建設業の魅力は。

 やりがいのある仕事だと思う。完成した建物内を見て回ると、やりきったなという気持ちになる。工事中は、暑かったり寒かったり、雨が降る中での作業もあるため大変だが、完成したらそういうことも忘れてホッとする。

就職先を選ぶ基準は。

 休日日数が重要。土日出て仕事をしてお金を稼ぐよりも土日はしっかりと休みたい。また、図面を描くCADオペレーターになりたいと思っていた。そのためには、現場のことを知っておいた方が良いと思い、仕事内容が現場管理で高校の先生の進めもあって今の会社に就職した。わからないことが多く、就職に関しては先生のアドバイスは大きい。

気を付けていることは。

 つらい時やきついなと思う時でも常に笑顔でいるように心掛けている。笑顔で現場を和ませることで現場がスムーズに進めばと思っている。
 墜落や転落事故を防ぐため、現場を回って危険な作業していたら声を掛けるなど安全な現場を目指している。この時期、屋外での作業は暑く熱中症になりやすいので、15分おきに水分補給をするよう作業員らに促している。

今後の目標は。

 先日、1級建築施工管理の技術検定を受けた。ゆくゆくは1級建築士に挑戦したい。自分の好みや住みやすさを考えた自宅を建てたい。自ら設計し、平屋で白く、ほどほどの広さの家にする。また、これまで低層建物の施工しか携わったことがないので、高層マンションなどの現場を担当したい。

【かきうち・ひなた】
 2018年3月に萩商工高校電気・建築科を卒業後、4月に協和建設工業へ入社。モットーは「いつも笑顔」。人と話すことが好きで、協力会社の職人も日々変わるので、いろいろな人と話して輪を広げたい。趣味はバドミントン。3月に地域のバドミントン大会に出場して優勝した。00年2月4日生まれ。長門市出身

中建日報 2025/8/18