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南陽塗装工業株式会社 市川芽依さん

「次も見に来たいと思わせるプレーをして観客を楽しませ、シュートを決めて得点を多く取りたい」と話すのはレノファ山口FCレディースの市川芽依さん。サッカー選手の傍らで南陽塗装工業(周南市港町、本田武雄社長)でも働いている。サッカーと塗装の二刀流の市川さんにそれぞれの魅力や面白さなどを聞いた。

画像:市川芽依

サッカーを始めるきっかけは

 両親がフットサルをしており、物心付く頃からボールに触れていた。ファンタジスタ(創造性のあるプレーで観客を魅了する選手)やドリブル主体のプレーが好き。ドリブルが得意なので、相手選手を抜くことで観客が沸いたりするとサッカーって良いなと思う。

チームについては

 移籍してきたばかりなので、いかに自分のプレーを出すかが難しい。試合数を重ねるうちにコミュニケーションも増え、少しずつだが自分の特徴を生かせるようになった。チームメイトとは、サッカー以外のプライベートな話などをして仲良くなるよう意識している。現在、中国リーグを戦っているが前期は負けなし。
 今後、後期や皇后杯、なでしこリーグ(上位カテゴリー)入れ替え戦などがあるため、得点に結びつかなかった一つひとつのプレーを改善しなければならない。

南陽塗装工業を選んだ理由として

 チームの雇用サポート企業を務めており、いろんな仕事を経験してみたいと思い未経験だが塗装業を選んだ。

サッカーと仕事の両立は大変なのでは

 平日は朝8時に出勤し、会社のサポートがあるために近くの現場に配置してもらっている。残業もなく午後5時に仕事を終え、そこから山口市徳地のやまぐちサッカー交流広場に移動し、午後7時から9時までサッカーの練習がある。はじめは大変だったが今はだいぶ慣れてきた。試合は主に週末の土日に行われるが、試合の翌日は疲れが残り、遠くまで遠征した時はさらに大変。試合と仕事がオフの日は数回しかないが、好きでやっているので苦だとは思わない。

仕事については

 先輩に教わりながら現場で壁などを塗っている。先輩の塗る早さと綺麗さにビックリしながら、少しずつだが仕事を覚えている。きれいに塗れたら仕事をしたなと達成感がある。この仕事に就く前は、ただ塗っているだけだと思っていた。仕事をしてみて、塗らない所を養生して下塗りから上塗りなど塗り重ねることを知って驚いた。塗装は、天候に左右される職種でもある。冬は寒く夏暑いので体調管理に気を付けなければならいと感じた。早く、狭く細かい部分や塗りにくい部分を塗り残しがなくきれいに仕上げられるようになりたい。

読者に対しては

 女子の試合は入場料無料なので、維新公園ややまぐちサッカー交流広場に応援に来てほしい。

 

【いちかわ・めい】
 高校卒業後、オルカ鴨川FCやVONDS市原FCレディースでプレーし、今年レノファ山口FCレディースに加入、4月に南陽塗装工業入社。ポジションはウイングバック。サイドからドリブルで仕掛けたりクロスをあげたりするなど攻撃的ミッドフィルダー。好きな言葉は「人は必要な時に必要な人と出会う」。思春期真っ只中の頃、好きなアイドルの卒業コメントで良い言葉だなと思った。今振り返っても必要な時に必要な人に出会っていた。趣味は読書。心に残ったことをノートに書いている。2004年2月14日生まれ。北海道出身。

中建日報 2025/8/28